バイクのフレーム修正（修理）ってどうなの？

バイクのフレーム修正（修理）ってどうなの？

バイクは趣味の乗り物
バイクと車の大きな違いは、バイクは趣味の乗り物というところでしょう。
仕事や通勤でバイクを使っている人もいますが、趣味が高じて使っている人が多いと思います。
バイクのいいところは、自分で乗りこなしている、まさに人馬一体となってコーナーを攻めるといった感覚を楽しめることができる点だといえます。
そのため愛着もひとしおだと思います。
少々事故をしてもこけてしまっても懲りずにバイクに乗り続けるという人はたくさんいます。
一方で遊び尽くしたからバイクを降りるという人も少なくありません。
こういった考えもバイクが趣味だからということですよね。

自立できないバイク
バイクは自立しません（ホンダが自立するバイクを発表しましたがまだまだ実用には向いていません）。
ですから、バイクはこけますね。
立ちこけから、コーナーを攻めていて何度もこけたという人もいるでしょう。
ひどいこけかたになると、フレームまでゆがめてしまったということもあるかもしれません。
バイクでフレームがゆがむということはどういったことでしょうか。
フレームは、人間でいうところの骨格と一緒です。これは車にもありますよ。
かなり大きな事故をしない限りフレームがゆがむことはないのです。

フレームがゆがんでしまったら…

大きな事故をしてフレームがゆがんでしまったらどうでしょうか。
バイクのフレームがゆがんでしまうと、走行に致命的な欠陥を与えてしまいます。
フレームは骨格と一緒ですからまっすぐ立っているように見えてもちょっとした重心のずれで、直進する性能は失われてしまいます。
バイクは放っておくとひたすらまっすぐに進む乗り物です。
ライダーが余計な力を加えてしまうので右や左に曲がってしまうのです。
それが手を離してバイクに乗っていると重心がまっすぐになっているのに、バイクがどちらかに傾いてしまうのはフレームのゆがんでいる証拠なのです。

フレームは修理できる？
バイクのフレームを完全に元に戻すことはできないとされています。
それでも、現在の技術でフレーム修正をすることは可能で、限りなく元の状態に近くなるまで修正できます。
言い方を変えればほぼ元通りということですね。
「ほぼ」とか「限りなく」ということですから、フレーム修正で完全に元に戻すことはできません。
フレームがゆがむと、ゆがんでいるほうにすでに力がかかっているということです。
そのゆがみを修正したら、今度は逆方向に力がかかってしまいます。
見た目がまっすぐでも内部的にはすでに2方向に力がかかっていることになります。
たとえ、ゆがみが取れたとしても内部的な損傷まで元通りに修理することはできないのです。

フレームの修理依頼

フレームのゆがみの修理依頼をしても、バイク屋は「元通りに近くなる」という言い方しかしません。
新車並という言い方をするかもしれませんが、並であって完全ではないのです。
フレーム修正となると、バイクはばらばらにしなくてはいけません。
骨格を直すのですから当然ですね。
フレームを修正してそこから組み立てるのですから、修理といっても、新車を購入するくらいの修理費用になるかもしれません。
おそらくそこまでにはならないはずですが、かなりの修理費用になるでしょう。
また、フレーム修理事態を断るバイク屋もいます。
フレームの修理はそれだけリスクもありますし、安全を考えるとフレーム修理を断るバイク屋のほうが正しいと言えるでしょう。
バイクは愛着のある乗り物ですが、大きな事故を起こしたのではそこまでと考えたほうがいいでしょう。
同じバイクにずっと乗り続けるわけにはいきません。
フレームのゆがみを修整しても、事故車としての不安を背中に走らなければならないのです。
バイクは走ってこその乗り物ですから、不安を背負って走るものではありません。
走りを楽しむためにもフレーム修正よりも新車購入のほうがいいですね。