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バイクの音を聞く

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目的でバイクを選ぶ
バイクの選び方を簡潔にまとめてみましょう。
使い方を明確にし、それに合ったバイクを選べばいいのです。
当たり前のことなのですが、実際は的外れな選択をしている場合も少なくありません。
たとえば、ツーリングがメインなのにもかかわらず、レーサーレプリカを選んでしまう人がいます。
バイクに変わりはないのですが、レースに特化したバイクなので、荷物があまり積めません。
さらに前傾姿勢を強いるライディングポジションなので長距離は疲れてしまうのです。
そういったことは、バイク乗りなら誰でもちょっと考えたら(考えなくても)わかるのですが、ついついその場の雰囲気や、スタイルと憧れだけで選んでしまうのです。
それでも、20代のうちでしたらまだいいでしょう。我慢して乗り続けても、それは体力と気力がカバーしてくれるのです。しかし、30代も半ばを過ぎる頃になるとレーサーレプリカでのツーリングはかなり辛くなるのは間違いありません。
それでも、それらを踏まえてしまって、敢えてレーサーレプリカを選んでツーリングに出かけるのでしたら、全く問題はないのです。
そういう旅のスタイルがあってもいいですし、レーサーレプリカにはレーサーレプリカでしか体験できない世界があるのです。
バイクを選ぶ際、普通だったら、レーサーレプリカのような高回転高出力エンジンのバイクを選ぶ必要はありません。
高出力型のバイクとなると、エンジンを高回転に保った走りが一般的となり、その状態が一番真価を発揮するのです。
長距離ツーリングにおいて、そういった走り方を持続させるのは途方もない疲労を感じてしまうのです。
そのため、ツーリングメインで考えると回転をあまり上げなくても、力をスムーズに出してくれるバイクが向いているのです。
高回転型のバイクを買っていながら,回転を上げずに乗っているバイク乗りも少なくありません。こうなるとちぐはぐな選択といわざるをえないのです。

バイクを音で選ぶ
音で選ぶ…これはあまり合理的な判断基準ではないかもしれません。
それでも、バイクを買ってすぐにマフラーまで交換する人もいるくらいですから、バイクの音を重視する人は少なくないのです。
音が気に入らないと、いくらスタイルの美しいバイクでも乗る気になれないという硬派な人も未だに多いのです。
音で選ぶとなると二気筒か単気筒のモデルになるでしょう。
そういった基準になると、選択肢が極めて限られてくるのです。そうなるとやはり合理的とは言えません。
排気音というと、排ガスとか騒音といったネガティブな要素を連想してしまいます。
現在は信号待ちでは、周りの車がアイドリングストップしているので、バイクのエンジン音が尚更響いてしまいます。
排気音は、バイク好きには大きな魅力の一つです。
しかし、バイクとは無関係な人にとっては、そうではありません。
特にバイクが嫌いな人にとっては、排気音などは騒音以外の何者でもないのです。
バイクのマフラー音というのは、構造上運転するライダーにはあまり聞こえないのです。
ですから、歩道を歩いている人や近隣の人たちとは、(バイクに対する考え方も違っているので)感じ方に大きな差異があるのです。

バイクに大きな音が許されたのか過去の話であり、バイクメーカーは毎年厳しさを増す排ガス規制と音を抑えるということに腐心しなくてはいけない時代です。
だからこそ、今現在バイクの音を楽しむというのは、バイクの鼓動を楽しむという表現に変えたほうがいいかもしれません。大型になるほどバイクの鼓動はなくなりがちですが、それもでバイクの奏でる音というのは千差万別です。
騒音をまき散らす音は姿を消し、鼓動の中にバイクの音を見つけるのがこれからのバイク選ぶのトレンドとなるのかもしれません。