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大型バイク教習の肝はブレーキング

大型バイク教習の肝はブレーキング

大型バイク教習の肝はブレーキング

中型バイクに乗り慣れている人でしたら、大型バイク教習はとても楽しいものでしょう。
一方で普通二輪免許を持っていない人がいきなり、大型バイク教習を受けるのは無謀と言えるかもしれません。
時間とお金がかかりますが、多くの教習所では、普通二輪の教習を受けて、大型二輪の教習を勧めています。
これはバイクに慣れる意味でも大事なことでしょう。
もちろん、大型二輪の教習を直接受けることも可能です。

大型バイクの教習は乗りこなすこと

たとえば、幅30㎝、長さ15メートルの平均台の上を10秒以上かけてできるだけゆっくり渡るといった課題があります。これは俗に一本橋と呼ばれていて、正確には直線挟路コースと呼ばれています。
これを最初のうちは10秒切るくらいで渡っていたのが練習を重ねるうちに合格ラインである12秒台で渡ることができるようになります。
卒業検定では、一本橋走行中に落下するとその場で検定中止になるので、それに比べたら駆け抜けたほうが減点にはなりますが落下して検定中止になるよりもマシなのですが、誰でもたいていは余裕でパスできるようになります。

様々な課題

等間隔で置かれたパイロンを通過するスラロームは一本橋と違ってスピード重視で駆け抜けなくてはいけません。
アクセルワークが必要で、バイクを寝かせる立つ反対に寝かせるといった姿勢制御が必要になるので、大型バイクの操作に必要なものがすべて詰まっているのがスラロームといってもいいかもしれません。
小さなバイクでは、力でねじ伏せることができるのですが、大型バイクはそうもいきません。
アクセルとブレーキでコントロールするバランス感覚が必要になります。
こういったところにバイクに乗る楽しみを見いだすことができれば、大型バイクの魅力につかまってしまうことでしょう。

大型バイクのリスク

多くの課題がある中で、苦手な人がとことん苦手になるのが急制動です。
これは教習所の指導員が必ず口にすることなのですが、「大型に乗れば中型にないリスクを負うことになる」というものです。
それが顕著にあらわれるのが急制動なのです。
大型バイクは中型バイクよりも重量が重いのです。それだけ慣性が働くので制動距離は中型バイクよりも長くなります。
この制動距離の長さが大型バイクのリスクとなるのです。
さらに、多くの指導員が言います。
「加速なんて簡単です。誰にだってアクセルを開ければできてしまいます。しかし、難しいのはブレーキングなのです。しかもブレーキングが下手だと大事故に直結するテクニックなので厳しく指導しますよ」というのです。
これは、多くの人が大型バイクの教習で実感することですから間違いありません。
実際に、かなり厳しい教習を受けることになり、中型バイクとの違いを身をもって知ることになるのですね。
急制動は、時速40㎞で走って、指定された位置から急ブレーキをかけて、短い距離で停止するものです。ブレーキはフロントとリアの両方を使います。
停止距離は晴れた日で11メートル、路面が濡れているときは14メートルとなります。
どちらもタイヤをスリップさせてはいけません。
慣れないと後輪をスリップさせてしまいますし、卒業検定時に停止線を越えて停止すると、その時点で検定中止となります。

急制動のまとめ

急制動は大型バイク教習でも最重要課題をなります。
これが不安なくできれば、一般道を走っても安心して走行ができるでしょう。
それだけ、一般道は不確定要素が多く、いつでも急制動で培った技能が役に立つのです。
卒業検定で多くの人が転倒するのは急制動です。
検定といった緊張した精神状態もあるでしょう。しかし一般道ではその緊張感がある意味、大切なのです。
そう思うと卒業検定の緊張感を楽しむことができたら、問題なく大型バイクを乗りこなしていると言えるのでしょう。