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バイクを買う時はシート高を見るべき

バイクを買う時はシート高を見るべき

バイクのシート高とは

カタログなどでバイクのスペックを見ていると、ほぼ必ずシート高についての記載があります。
バイクを購入するなら必ず確認が必要な項目で、それを考慮せずに買うと思うように操作できなかったり、転倒してしまう危険も潜んでいます。
しかし、初めてバイクを買う方や馴染みがない方にとって、あまり聞き慣れない言葉ではないでしょうか?

バイクにおけるシート高とは、地上からシートの一番上(座る部分)までの高さです。
仮にバイクへまたがった状態で、地面まで何cmほどあるかを表したものになります。
シート高はmm単位で表示するのが一般的になっており、車種によって大きな違いがあります。

一般的にシート高が低いほど足付きが良くなり、逆に高いほど足付きが悪くなります。
例えばシート高70cmのバイクと、80cmのバイクでは、後者のほうが地面より10cmも高く、身長次第では片足がギリギリ付く程度になるでしょう。
反対にシート高70cmのバイクなら、両足が地面に接地しやすい車種と言えます。

シート高が高いとされるバイクはオフロードです。
オフロードバイクは、シート高が90cm近くもある車種が比較的多く、足付きが悪くなっています。
何故なら、オフロードバイクは山道・林道走行を基本設計にしており、地面からエンジンまでの高さがあるためです。
走行中は問題ありませんが、停車時に足が付きにくいことには注意が必要です。

反対にシート高が低いバイクのジャンルはアメリカンです。
アメリカンバイクはローダウンされた車種も多く、シート高が65~70cm程度が一般的になっています。
女性に人気が高いジャンルのバイクですが、足付きが良く取り回しやすい点が理由と考えられます。

他にもスクーターやロードバイクなど様々ありますが、シート高は車種により異なります。
例えば、スクーターでもシート高がアメリカン並みに低い場合もあれば、逆に高い車種もあります。
どのような車種を選ぶにしても、最低でもシート高はチェックしたほうが良いでしょう。

足付きの良さが事故防止にも繋がる

バイクを買う時にシート高の確認は必須と言ってもおかしくありません。
しかし、なぜそこまで重視するのか疑問が浮かぶ方もいらっしゃると思います。
確かにそのバイクが気に入れば購入も視野に入りますが、足付きの良し悪しが事故や転倒に関わってくるためです。

特に交差点での右左折時や、信号待ちで停車している時は足付きの良し悪しが大きく影響します。
足付きの悪いバイクは、停車時に車体のバランスを取るのが難しく、立ち転け(立ったままバイクだけ転倒する)の危険もあります。
立ち転けが原因で渋滞を招いたり、追突事故に繋がる可能性も否定はできません。

また、急停車した時に地面が足に設置せず、転倒するおそれもあるのです。
思わぬ事故に繋がる可能性も残されていますので、バイクの足付きは重要性が高くなっています。

なお、最適なシート高は身長やバイクの作りにより変わります。
ただし、シート高が低くてもシートの幅が広ければ、足付きが悪くなる場合もありますし、逆にシートが高くても車体が軽く、足が付きやすいバイクもあります。
足付き性能はシート高だけでなく、バイクそのもののデザインなどにも影響されます。
こうした点にも留意して車種を選ぶことが重要です。

まとめ

バイクを買う時は、デザインや排気量で選んでしまいがちです。
しかし、万が一の事故や転倒を防ぐのであれば、シート高もしっかり考慮する必要があります。

実際に足付きを確かめたい時は、販売店に置いてあるバイクにまたがってみましょう。
車体を傾けた時にどのくらい足が付くかチェックすることをおすすめします。
もし欲しいバイクの足付きが悪い場合は、シートを低めのものに変えたり、あんこ抜きを検討してみるのも良いでしょう。