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バイクのメンテナンスとライディングポジション

バイクのメンテナンスとライディングポジション

 

バイクの日常のメンテナンス

バイクのエンジンをかける前にやるべきことがいくつかあります。
現在の国産のバイクは、メンテナンスフリーなので、さほど手間をかけなくても何ら支障はきたさないでしょう。
それでも、これだけはチェックしておきたい項目があります。

・タイヤのエアをまめにチェックする。空気は抜けていくものです。
・特に冬はエア圧が下がるので注意が必要です。
・したがって、エアゲージは必需品です。伝統的にトヨタ純正品が安く、狂いが生じないのでおすすめです。
・タイヤの減り具合にも注意しましょう。中央部分が先に減るわけですが、それによってタイヤ全体が変形するので、溝が残っていても交換したほうがいいのです。
・最近のタイヤはグリップ性能がいいので高価なタイヤである必要はありません。安いグレードのタイヤで十分です。交換時期の目安は8,000キロです。
・チェーンオイルを軽視しないようしましょう。チェーンが錆びます。
・ヘッドライトのバルブを交換した際には光軸をチェックすることが大切です。乗っている本人はなかなか気がつかないのですが、光軸がずれていると対向車に迷惑をかけることになります。

以上が、たいていバイクに詳しいという人が日常行っていることです。この程度でしたら、めんどくさがりの人でも十分実行できるでしょう。

ライディングポジションとブレーキング

ライディングポジションはすべての操作が支障なくでき、長時間乗っていて疲れなければ少しくらい癖があってもかまいません。
ただし、極端な前乗りや後ろ乗りはバイクのバランスという点からみても改善する方が望ましいでしょう。峠道でGPライダーなどを真似て、無理な姿勢で乗っているライダーがいますが、ポジションを真似ても速く走れるわけではありません。
グリップの握り方に関しても同じ事が言えます。
クラッチ/ブレーキ・レバーにどの指をかけるかが議論されたりしますが、こうでなければいけないという決まりはないのです。
肝心なのは、無理なくリラックスした状態が持続でき、円滑な操作ができることです。
中には、親指と人差し指でループを作ってグリップを握り、他の指をクラッチ/ブレーキ・レバーにかけている人もいます。
一見窮屈そうに思えますが、グリップの形状からこうしたほうが、楽で操作がしやすいという人もいるのです。
また、人差し指と中指をクラッチ/ブレーキ・レバーにかけて、他の指でグリップを握るという人もいるでしょう。
この場合信号が多い市街地走行で、クラッチ操作が多くなり左手がつかれたら、薬指もクラッチレバーに加えます。

ブレーキングについて

加速は誰にでもできますが、ブレーキングは難しいです。
しかし、難しいところにライディングの神髄があるのです。
一般道でフロントブレーキを多用する人は多いでしょう。しかし、中にはフロントブレーキをあまり使わないという人もいます。そういう人は7割から8割の比重でリアブレーキを使っているのです。
これは、オートバイの挙動を小さくする,あるいは安定させるためのコツでもあるのですが、リスクを少なくするためでもあるのです。
もちろんワインディングロードではフロントブレーキを使います。スピードも出ているので当然です。
それでも、ブレーキングの順番はリアブレーキが先で、次にフロントブレーキをかけるのです。

GPライダーを真似ている人は、フロントブレーキしか使わないという人もいます。
しかし、それはリスキーなライディングです。フロントブレーキのみはレースだから許される走り方であって、サーキットのテクニックを一般道に持ち込むのは、GPマシンで一般道を走ろうとするのと同じで愚の骨頂というわけなのです。