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バイクを取り巻く環境

バイクを取り巻く環境

バイクを取り巻く環境

バイクに乗っていて気がつくのはライダーの年齢層があがっていることでしょう。
実際にツーリングなどで出かけて気がつくのは、旅先で会うバイク乗りの半数が30歳代以上だということです。
それと女性ライダーも増えてきているのを実感する人も多いのではないでしょうか。
ここでは、バイクを取り巻く環境について紹介します。

バイクは車までのつなぎ

かつてバイクは車に乗れるようになるまでのつなぎの役割でした。
これは、すべての若者が車に乗ることが前提で、誰もが車に憧れていた時代に、まだ車に乗れないからとりあえずバイクに乗っておこうといったノリですね。
これは、年齢的なこともそうなのですが、車を手に入れる経済的余裕ができるまでの二つの意味でつなぎの乗り物がバイクだったのです。
年齢的なものは、昔から法律上の変わりはないのですが、経済的な部分はどうでしょうか。
経済的とはいっても、みんな18になったら大きなローンを抱えながら無理して車を買っていました。
特に現在の50歳代の男性はみなそうだったのではないでしょうか。

バイクの保有台数のピーク

バイクの保有台数のピークというのはすでに答えが出ていて、1986年の1867万台ということです。
答えが出ているというのはそれ以来ずっと減少しているからです。
今後もこの保有台数を超えることはないという見方が一般的です。
人口も減少に転じているのですから当然の見方と言えるでしょう。

バイクで増えていることも

一方でバイクで増えていることもあるんです。
バイクの保有台数が減る一方のなかで大型バイクの保有台数と女性ライダーの数が増えているのです。
これは、それまでは免許センターに実技試験を受けなくてはいけなかったのが、1997年から大型自動二輪の免許は法改正によって教習所で卒業検定に合格すれば、免許センターでの実技試験が免除されるようになったのです。
これで一気に大型バイクの免許人口が増えたのは想像に難くないところですね。
車と同じで教習所に通うことで大型バイクの免許の取得ができるようになったのは、バイクの世界の一つのエポックメイキングといっていいでしょう。

30代以上のバイク乗りを分類してみる

30代以上のバイク乗りを3つに分類してみました。
・10代の頃からずっとバイクに乗り続けてきたベテラン
・以前は乗っていたが、何らかの理由で一度バイクを降りてまたバイク乗りの戻ったリターンライダー
・新たにバイク乗りになった
リターンライダーのほとんどは、普通二輪を持っていて1997年の法改正後に大型バイクの免許を取得した人たちでしょう。
新しくバイク乗りになった人は、中高年の登山ブームと同じような理由ではないでしょうか。
現在の登山ブームは、もちろん若い人たちもいると思いますが、会社を定年退職するなどしてライフスタイルが変わった人に支えられている面が大きいのです。
バイクの場合も似たような理由といったところでしょう。

車に対する幻想の崩壊も?(まとめ)

現在は車に対して抱いていた幻想が崩壊しつつあるとされています。
言うなれば価値観の転換期を迎えているといっていいでしょう。
言いにくいことを承知で言えば、車は面白くなくなりつつあるということです。
電気自動車になると、これまで車を買うとカスタム対象となっていたマフラー交換は必要ありません。
擬似的な音を出すマフラーが出てきそうですけど、それはまた本末転倒といえますし、衝突防止システムは車の安全性を向上させましたが、同時に進行している自動運転システムが車を駆る面白さをさらに減少させてしまいそうですからね。
また、エコ化が進んでいる部分でバイク回帰が進んでいるとしたら、バイクの燃費は原付以外はそれほどよくないという現実もあります。
いずれにしても、現在の静かなバイクブームの行く末が興味深いですね。