事故車や不動車は値が付かない場合が多い

バイク買取業者による査定では、様々な点をチェックして買取額を決定

相場以上の価格が付くこともありますが、逆に買取金額が0円、つまり無料引き取りや値が付かないケースも珍しくありません。
こうした値が付かないバイクには、いくつかの傾向が見られます。

まず値が付きにくいバイクが事故車です。
事故車は、事故によってフロントフォークやフレームが歪んでしまったバイクを指します。
修理してから売る方も少なくありませんが、ほとんど値が付かないか、買取を断られることも珍しくないのです。

事故車は乗りたがるユーザーが皆無で、安全性にも不安が残ります。
特にフレームの歪みは致命的で、いくら修理しても本来の強度には戻せませんし、バイクの安全性そのものに大きく関わります。
フロントフォークが歪んだバイクなら修理して売れば問題ないものの、修理代がかさむためおすすめはできません。
もし事故を起こしたバイクを売る時は、専用の業者から見積もりを取ったほうが良いでしょう。

事故車と同じように、不動車も値が付かない可能性が高いバイクです。
不動車は、エンジンが全く動かないバイク全般で、基本的な買取価格は0円と考えておくべきでしょう。
例えばエンジンが全く掛からないバイクや、すぐにエンストしてしまうバイクなどが当てはまります。

こうした不動車は、エンジンに問題を抱えている車両が多く、買取業者も好んで買いたがらないのです。
エンジンの修理は高額な修理費が必要であり、仮に修理しても元が取れないと業者にとっては大損です。
そのような理由により、不動車は買取を断られる可能性が高いので注意しましょう。

ただし、セルが回るバイクなどであれば問題ありません。
バッテリーやスパークプラグの劣化が主な原因であり、エンジンには問題がないと考えられるためです。
もしエンジンが掛からなくても、セルが回るなら買取してもらえる可能性は高いと言えます。

年式の古いものや走行距離が多いバイクも注意

事故車と不動車は根が付きづらいバイクの代表例ですが、年式や走行距離にも注意が必要です。
いずれかが原因で0円買取を提示されることも多く、業者によっては有償引取となります。

例えば生産台数が不人気車で、年式が古いものはほぼ値が付きません。
中古が数万円台で販売されている車種なら、買取価格は期待できないのが実情です。
バイクは様々な車種が存在するため一概に言えませんが、新車登録から相当期間経ったものは値が付かない可能性があります。

ただし、希少車や人気車種なら年式は問われません。
個体数が少ないバイクは、仮に30年以上経っているものでも高値で売れる場合があります。
市場での人気も高いため、よほど状態が悪くなければ0円買取は避けられるでしょう。

走行距離もバイクの買取に影響しますが、5万キロ～10万キロを超えたものは買取価格が大幅にダウンします。
車種によっては値が付かないため、業者の査定を受ける時は注意が必要です。
特に元々の販売価格が安い50ccや125ccの場合、5万キロを超えたバイクは0円買取が多くなります。

しかし、年式の時と同じく希少車などは別です。
走行距離が多くても、レストアして販売できる可能性があり、業者もそれを見越して買取額を提示します。
市場での人気にもよりますが、高値で売れる場合もあります。

まとめ

もしバイクの値がつかない時は、有償で引取してくれる業者も中にはあります。
しかし、専門の業者であれば無料引き取りしてくれたり、買い取ってくれる場合もあるため、有償引取を利用するのは損と言えます。
値が付かなかった時は他の業者へ再査定を依頼するか、事故車や不動車の買取専門業者を選びましょう。