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バイクでワインディングロードを走る

バイクでワインディングロードを走る

バイクでワインディングロードを走る

田舎の信号の少ない道からワインディングロードに入ります。
ワインディングロードは曲がりくねった道のことです。
日本の総面積の7割が山地なので、山間のワインディングロードが多いのです。
日本から世界に誇る優秀なバイクが生まれ育ったのは、この道路状況も大いに関係していると思ってもいいでしょう。
バイクは、ワインディングロードでこそ神髄を発揮するからです。
ワインディングロードで大切なことは、常に安全を確保したライディングを心がけることです。
安全の確保というのは、必ずしもスピードを落とすことではありません。
たいていの山岳道路は身戸尾痔の悪いカーブが連続して組み合わされています。そこで第一の安全の確保というのは、広い視野の確保にあるのです。
視野を確保することを優先すれば、カーブを曲がる際のライン取りも自然と決まってきます。
このライン取りが決まることによって、ライディングにリズムが出てくるのです、このリズムを狂わさないことが安全の確保につながるということですね。

 

コーナリングのテクニックは、知っている人はわかると思いますが、それだけで一冊の本になってしまいます

ここでは視野を確保するライン取りをするという一点のみを強調しておきます。
ワインディングの走行ラインの基本は、アウト・イン・アウトと良く聞きます。
しかし、人によっては、アウト・アウト・インという人もいれば、アウト・イン・センターという人もいます。
アウト・アウト・インをする人はそれほど珍しいことではなく、カーブの一番奥まで行ってくるりと旋回するといった繰り返しになります。

一見アウト・アウト・インは危険な様にも見えますが、広い視野が確保されるまで、早計にイン側にはつかないということです。
そこには、次のカーブまで視野に入れて走行LINEを組み立てるということですね。
アクセルを開ける楽しみを最後の最後までお預けにしておくのがこのライン取りの極意と言えるでしょう。
つまり、イン側に早めについてしまうと、そのぶん視野がさえぎられることになるのです。
単一のコーナーでしたらそれでもクリアできるのですが、ワインディングロードはコーナーが連続しています。
一つ目のコーナーでイン側に早めについてしまうと、そのコーナーの立ち上がりでは、次のコーナーのイン側から進入することになるので、辛くなってしまうのです。というのも一つの考え方です。
ワインディングロードは、一般道でもそうなのですが、リズミカルに流れるような走行を目指す必要があります。
単に走るのではなく、楽しく余裕を持って走ることが大切で、そのためには先を読むことを常に心がける必要があるということです。
また、走行のライン取りには、クリッピングポイントが大切になります。これはアクセルを開けるタイミングなのですが、曲がることができるスピードまでバイクを減速させる、そして曲がる側にバイクを倒す。
そのままでは転倒してしまうので、再びアクセルを開けます。
これで、コーナリングは完了しているはずです。
走行ラインのライン取りとクリッピングポイント、バイクを倒すという一連の動作をリズミカルに行うことがワインディングロードの醍醐味と言えます。
ちなみに右カーブが苦手という人は少なくないようです。左カーブはスッと入っていけるのに、右カーブはぎこちないのです。そういったライダーは少なくありません。
この最大の理由は、右カーブでは、外側のエスケープゾーンが限られる恐怖感(窮屈感)もあるのですが、実は視野の錯覚が関係しています。
右カーブは道の幅が狭まっていくように見えるのです。
これが恐怖心を生むということです。そしてこれを克服するには場数を踏んで慣れるしかないということになります。