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バイクメンテナンスの基本!チェーンの掃除方法と注意点

バイクメンテナンスの基本!チェーンの掃除方法と注意点

バイクで定期的にメンテナンスが必要なチェーン

エンジンからの動力を伝えるために欠かせないパーツがチェーンです。
チェーンはとても重要なパーツで、こまめなメンテナンスが必須と言っても良いでしょう。

メンテナンスをせずに放置すると、チェーンが錆びたり伸びたりする危険があります。
走行中にチェーンが外れてしまう可能性が高くなりますし、スプロケットの摩耗が早まることもあるのです。
チェーンが原因でこうしたトラブルが起こる頻度は多く、チェーンそのものの交換が必要になることもあるでしょう。

バイクのチェーンはカバーが付いているものの、基本的にはむき出しです。
空気中の水分や雨、砂埃などの影響を受けやすく、少し放っておくだけで劣化してしまいます。
チェーンは一般に2~3万キロ持つと言われていますが、メンテナンスがおろそかだと1万キロ前後で交換が必要になる場合もあります。

ただし、こまめなメンテナンスを心がければ、チェーンの寿命は飛躍的に伸びます。
特に掃除と注油によって寿命は伸びますので、この2つは定期的な実施が必要になります。
バイクへ乗る機会が少なくても、最低でも月に一回はチェーンの掃除と注油を行うのが良いでしょう。

チェーン掃除の基本

チェーンの清掃は決して難しくありません。
誰でも簡単に行うことができます。

清掃をするにあたっては、ブラシとウエス(乾いた布)、チェーンクリーナーとチェーンオイルの4つを準備しましょう。
ブラシは使い古した歯ブラシでも構いませんので、専用のブラシを買うまでもありません。
歯ブラシ以外を使う場合、硬すぎるとチェーンを傷つけるため、ワイヤーブラシなど毛の固いものは避けましょう。
なお、チェーンクリーナーとオイルは専用のものをおすすめします。

少々広い敷地も必要ですが、メンテナンススタンドを購入しておくと簡単に掃除できます。
数千円~1万円ほどで買えますので、一つ持っておくと良いでしょう。

チェーンの掃除をする際は、まず下部から掃除を行います。
チェーンを包むようにウエスを当て、Oリングの部分へクリーナーを噴射しましょう。
すると黒い汚れがウエスに出てきますので、クリーナーをこまめに噴射しつつ、軽く触れるように拭き取っていきます。

見える範囲の清掃が終わったら、タイヤを動かしてチェーンを移動させましょう。
そのため、メンテナンススタンドが無いとバイク本体を移動させる必要があります。
少し移動させたら上記と同様の方法で掃除を繰り返していきます。

一通り汚れが取れたら、最後に注油を行いましょう。
オイルをウエスに含ませ、チェーンを撫でるように馴染ませていくか、タイヤを動かしつつチェーンへ直接噴射しましょう。
ただし、オイルを付けすぎると走行中に飛散してしまいます。
タイヤが汚れる原因となりますので、付け過ぎには気を付けましょう。

オイルがチェーン全体に行き渡ったら、最後に試運転しましょう。
もしメンテナンススタンドを使っている場合、そのままエンジンを掛けてギアをローに入れ、何度かアクセルを回すだけでOKです。
使っていない場合は近所を少し走行し、チェーンにオイルを馴染ませましょう。
もしタイヤの表面やホイール飛散した時は、すぐ拭き取ることをおすすめします。

これで掃除自体は完了ですが、チェーンの遊びも確認しておきましょう。
長距離走行したバイクはチェーンが伸びている可能性があります。
適正な遊びは車種により異なりますが、たるみすぎている時は調整しておきましょう。

まとめ

チェーン掃除は少し時間が掛かりますが、方法そのものは簡単です。
愛車を長く使うためにも、月に1回程度は清掃しておきましょう。
ただし、チェーンを傷付けたり、注油しすぎたりしないよう気を付けましょう。