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何がどう違うの?取得するならどっち?バイク免許のMTとAT限定

何がどう違うの?取得するならどっち?バイク免許のMTとAT限定

バイク免許のMTとATの違うところ

自動車の免許はMTとAT限定に分かれていますが、バイク免許も同様に分かれています。
そのため、どちらを取得するか悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか?

バイク免許のMTとAT限定で最も異なる点は、ギア操作ができるかどうか、という点です。
一般的なバイク免許と言えばMTを指しますが、この場合は全てのバイクを運転できます。
各免許の排気量の影響は受けるものの、スクーターやロードバイクなどの車種を問いません。
色んなバイクを運転できるため、バイクの選択肢も一気に広がるでしょう。

一方でAT限定免許は、クラッチ操作が必要なバイクはいっさい運転できません。
例えばロードバイクやオフロードを運転すると無免許運転となり、道交法で罰せられてしまいます。
AT限定は、アクセル・ブレーキの操作のみ設けられたバイクしか運転できないのです。
車種選択の幅が少々狭まりますが、スクーターに関してはほぼ全ての車種を運転可能です。

また、免許の取得に掛かる教習時間も異なります。
教習所へ通う場合、例えば普通二輪のMT免許に関しては、最低でも技能が19時間、学科が26時間受ける必要があります。
合計45時間分の講習を終えなければ卒業試験を受けることができません。

普通二輪のAT限定の場合、学科講習の時間こそMTと同じですが、技能は15時間ほどで済みます。
講習は合計41時間となり、MT免許よりも4時間ほど短くなっているため、少し早く取得できます。
逆に言えば、わずか4時間の違いしか無いと言えるでしょう。

なお、免許の取得費用はAT限定のほうが安くなっています。
教習所にもよりますが、数万円ほどは安く取得できるため、費用面ならAT限定のほうがお得です。
MTと比べ、講習時間が少し短いことが理由です。

大型二輪免許の場合、MTは排気量の上限がありません。
大型さえ取得しておけば、全てのバイクを運転できるようになります。
海外のバイクは大型免許が必要なことも多いため、例えばハーレーやBMWを運転したいならほぼ必須と言えます。

しかし大型のAT限定免許は、排気量が650cc以下と規定されています。
上限が定められているため、免許を取得しても650cc以下のAT車しか運転できません。
650ccを超える一部のスクーターなどは運転できないので注意が必要です。

取得するなら用途に合わせる

車種選択の幅を考えると、バイクのAT限定免許はメリットが少ないように思えます。
スクーター程度しか選択肢がないため、MT免許を取得する方が多いのも実情です。

ではAT限定は取得する意味がないのかと言うと、実はそうでもありません。
もしこれからバイク免許を取得する場合、目的や用途に合わせてMT・AT限定を選んだほうが良いでしょう。

バイクのAT限定は、スクーターくらいしか車種の選択肢がありません。
しかし、これを逆に考えると、スクーターを運転したい方にはAT限定で問題ないと言えるでしょう。
例えばバイクを普段の足代わりに使ったり、通勤・通学用途に使いたいのであればスクーターでも十分です。

逆に色んなバイクを運転したいのであれば、免許はMTを取得するべきでしょう。
後から取得する手段も考えられますが、二度手間になりますし、費用の負担も増加します。
教習所へ通う時間も掛かるので気を付けましょう。

まとめ

バイクの免許はMT・AT限定に分かれていますが、運転可能な車種や排気量が異なるので注意が必要です。
取得費用はAT限定が安くなっているものの、講習時間はMTとさほど大きな違いがありません。
どちらを取得するか悩むかもしれませんが、自分の用途に合わせて選ぶことをおすすめします。