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なぜバイクに乗るの?

なぜバイクに乗るの?

 

「風」と「自由」

バイクの魅力を伝えるキャッチフレーズはたくさんありますが、そこに出てくるキーワードでよく使われるのが「風」と「自由」ですね。
「風」はバイクに乗ることによって自らが風を起こします。ですから、バイク乗りは常に風圧にさらされることになります。
そして「自由」ですが、バイクは自由を感じさせる乗り物であることは間違いありません。車に乗っていると必ずシートベルトを着用しなくてはいけません。
バイクには危険は承知ですが、シートベルトはありません。ここに自由を感じるバイク乗りは少なくないのです。
シートベルトを考えなくて、車と同じ道路を端っていてもバイクのほうが遙かに自由なのです。
もっとも、「風」と「自由」は流布されすぎていささか陳腐になっているのも確かです。
バイク乗りにとっては食傷気味でしょうし、これからバイクに乗る人がそれを目標にしてくれるだけでいいでしょう。
そして、実際にバイクに乗ってみると、この二つのキーワードはバイクの魅力をうまく伝えているようで実は十分ではないのです。
それはバイク乗りがよく知っていることであり、そこはやっぱりバイクに乗ってみまいとわからないことなのです。

バイクに乗る喜び

バイクに乗ることは喜びを意味しています。それはバイクをコントロールする楽しみと絶えず全身で受け止めるスピード感、そしてバイクによるツーリングなどを総合して生まれた喜びです。
この喜びを知るには、あれこれ考えずにバイクに乗るしかありません。
初めは少し幻滅するかもしれません。誰もが感じることなのですが、夏は暑く冬は寒いです。中には夏と冬はバイクに乗らないという人もいますし、梅雨を敬遠する人もいるでしょう。
夏はめっぽう暑く、冬は寒いです。雨が降れば濡れます。風圧に耐えきれず首が痛くなる人もいます。
自由と言いながらヘルメットの窮屈感や閉塞感は閉所恐怖症の人には耐えられないでしょう。
そして、バイクは自立しません。自転車以上にこける確率は高いです。重たいですからね。
苦しいことばかり書いてしまいましたが、それ以上にバイクに乗っている喜びを感じることができるのです。
バイク乗りは苦しいことをすべて経験しても乗ることをやめなかった人たちということですね。

喜びは道の向こうにある

おっかなびっくり初めての遠乗りをしたときは、つづら折りの山道でリーンウィズのコーナリングがうまくいき、カーブを曲がりきったところで広がる光景に目を奪われ、山道を抜けた向こうに広がる青空に感嘆し、そんな気持ちがまたバイクへと誘うのです。
整備不良で旅先でポツンとレッカー車を待つことも、寒さに震えながら熱いうどんを食べる喜びも、遠出で疲れた体を癒してくれる温泉もすべてが次もがんばろうという気持ちにさせてくれるのです。

再びバイクに乗る

昔はバイクに乗っていたけど、いつのまにか降りた、という話はよく聞きます。結婚を機に降りた、事故がきっかけで降りたなど様々なバイクを降りるきっかけがあります。
反対にバイクに戻るきっかけもあるのです。好きでバイク乗りになった人は、バイクを心底嫌いになることはありません。
また、バイクに戻ろうと常に虎視眈々と狙っているのではないでしょうか。
「なぜバイクに乗るの?」なんて聞かれたら「風と自由があるから」という陳腐な答え方をしてもいいでしょう。
暑くて寒くて雨にも濡れて修行僧のようになんでこんなに我慢してのらなくちゃいけないんだ、なんて思うこともあるのですけど、それもまた楽しくて、なんとなくバイク乗りはマゾっぽい印象も受けられがちなのですが、それでも楽しいからバイクに乗るということが正しいのでしょうね。