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バイクブーム到来とリターンライダーの関係

バイクブーム到来とリターンライダーの関係

バイクブーム到来

現在は第3次バイクブームということになっています。
この第3次ブームの根拠となっているのが、バイクの売れ行きが右肩上がりとなっていて、特に街乗りバイクの需要がある排気量が125~250ccのバイクの売上の伸び率がすごいというのです
そして、現在のバイクは全体として燃費の向上とバイク本体の料金が下がったことが挙げられています。
さらに知らない人にはあまり実感がないのですが、バイクの新車がどんどん出ているのです
そしてデジタルツールが装備されることで若者層に訴求効果があったことなどです。
いろいろなバイク雑誌でもバイクブーム再来といった記事をよく見かけます。
しかし、冒頭に書いた中で、バイクの価格が下がったというのはどの時点で比べて下がったのかが明確にはなっていません。
昨今のバイク事情をいうと、排ガス規制が毎年のように厳しくなってきていて、キャブレータ仕様のバイクはほぼ絶滅状態にあります。
反対にガソリンの噴射が自動制御できるインジェクション仕様のバイクに変わっているのですが、エンジンも高性能になるので、その分価格が高くなっているのです。
ですから、比べるものがないのでバイクの価格が下がっていると思うのは早計です。
むしろ大型バイクは需要があり、価格自体も20年前から1.5倍程度にはなっているのです。

 

バイクは売れなさすぎた

バイクブーム再来といわれていますが、バイクの売上が全盛だった1980年代はピーク時で年間に300万台近いバイクが売れていました。
現在はその10分の1程度ですから、ここで少し盛り上がったにしても全盛期の面影はありません。
牽引しているのは、250ccクラスの小型バイクと、リッター超えの大型バイクです。

大型バイクが売れている
大型バイクが売れているのは、1980年代に熱病のようなバイクブームを牽引していた若者がやがてはバイクを降りて、いままさに中高年の域にさしかかってから、リターンライダーとして大型バイクに乗り始めているからです。
80年代からどんどん尻すぼみになっていったバイク業界ですから、現在のバイクブームがリターンライダーによるものだとしたら(実際にそうなのですが)、これからさらにじり貧になっていく可能性があります。
そのため、現在のブームを下支えするためにも、各メーカーが新型バイクを出しているということです。
特に若者に訴求するために若者の手に届きやすい小型バイクを発売しているのです。
こういった構図を考えると現在のバイクブームも違った形に見えてくるでしょう。

 

バイクブームのまとめ

往時と比べてバイクの売り上げ台数がこれだけ落ち込んでいるのに、よくバイクメーカーは潰れていないと思う人もいることでしょう。
日本のバイクメーカーは世界の4大メーカーとも言われるくらい世界に君臨しています。
言わずと知れた、ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキといったメーカーです。
いずれもバイク以外に本業を持っています。バイクで創業したのはホンダのみですが、ホンダはカーメーカーとして確固たる地位を築いているのです。
また、この4大メーカーは、日本では落ち着いた感のあるバイク業界ですが、世界でバイクが売れに売れています。特にアジアではこの4大メーカーを知らない人はいないくらい売れているのです。
東南アジアを紹介するテレビではバイクに乗った人がたくさんいますがほとんどが日本の4大メーカーのバイクに乗っているのです。
日本で売れなくても東南アジアでしっかりとバイクを売っているので、日本のバイクメーカーは安泰というわけですね。
だからこそ新型バイクの開発もできているので、東南アジアの人には足を向けて寝られないのが日本のライダーと言えるかもしれません。